五十肩
- 棚の上のものを取れない
- 片方だけバンザイできない
- シートベルトが付けにくい
- 服の着替えがつらい
- 肩の痛みで目が覚めてしまう
五十肩が起こる原因
肩の関節というのは、前、横、後、回転、ひねり、という人間の関節の中で1番動きが多い関節です。
そのため、肩の関節は動きが出すぎてケガをしないように、靭帯というヒモのようなものや、支えるための小さい筋肉、関節を包む袋など、色々な組織があります。
五十肩というのは、肩関節周囲炎という名前で、肩の周りにある何かがくっついてしまったり、筋肉が弱ってきて動かしにくくなるというような病態です。
デスクワークや、座り仕事の方や、主婦の方に多く、運動不足や姿勢不良でも起こってきます。乳ガンなどの手術によって、皮膚や筋肉を切開した後でも起こることがあります。
ほとんどの場合は肩の上げ下げが少なかったり、運動不足や姿勢不良になって起こる場合が多いです。
五十肩という名前ですが、若ければ30代でも起こります。
最初のうちは、「少し上がらないけどまあいっか」というような考えになりがちですが、進行していくと手首が肩の高さまでしか挙がらなくなったり、症状が強いと、強い痛みで寝れなくなり、睡眠障害を引き起こすこともあります。ここまでくると日常生活にかなりの支障を及ぼします。
良くならない理由
一般的には痛みが強いと、貼り薬や飲み薬で様子を見たり、肩まわりのマッサージをすることがあります。
原因が肩の関節でも五十肩の原因は、猫背や背骨の動きが悪かったりして起きることが多く、肩を直接マッサージするだけではなかなか治りません。
この文章を読んでいただいた方は是非試してほしいのですが、
胸をピンと張った姿勢で両手を上に挙げるのと、背中を丸くして少しお辞儀をした姿勢で両手を上に挙げるのを比べてみてください。
前者のほうが圧倒的に動かしやすいかと思います。
また、痛みが強くても動かしたほうがいいという治療を選択する方がみえますが、強い痛みの時は間違いで、かえって痛みを助長して、より動かにくくなってしまいます。
強い痛みだと、飲み薬を飲んでも痛みが緩和されることがない場合もあります。
当院の施術方法
・症状が強く、また動かしにくいうちには「ハイボルト」という電気治療で痛みを取り除き、動かしやすくします。動かしにくいうちは、「はり治療」で筋肉を緩めることもあります。
・痛みが落ち着き、動きが少しずつ出てきたら、まず姿勢を分析して、肩があがりにくくなった原因を追及します。
そこから姿勢の改善や、猫背の矯正といった手技治療をさせていただきます。
また、再発予防のためのインナーマッスル(体を支える筋肉)のトレーニングも専門の機械でさせていただきます。